高血圧
2026年09月18日
高血圧について
〈このようなことはありませんか〉

- 健康診断で血圧が高いと指摘された
- 家庭血圧が125/75mmHg以上である
- 診察室血圧が130/80mmHg以上である
- 頭痛や肩こり、めまいが気になる
- 息切れがする、体のむくみが気になる
- ご家族に高血圧や心臓疾患、脳卒中の方がいる
- 動脈硬化が気になる
- 血圧の薬を服用しているがコントロールが不十分
- 血圧の薬を減らしたい、見直したい

上記の項目に該当される方は高血圧の可能性があります。
高血圧は自覚症状を感じにくいため気付かないうちに進行することがあります。
上記の項目にお心あたりのある方はお早めの受診をおすすめします。
【高血圧とは】
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指します。
血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病などのリスクが高まります。
高血圧は自覚症状がほとんどないため、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。そのため、自覚症状の有無に関わらず治療が必要です。症状がないからといって放置せず、定期的な血圧測定と適切な治療が必要です。
〈高血圧の診断基準〉
診察室血圧(診察時に測定した血圧)
(収縮期)130mmHg/(拡張期)80mmHg 以上
家庭血圧(ご自宅で測定した血圧)
(収縮期)125mmHg/(拡張期)75mmHg 以上
【高血圧の主な種類】
本態性高血圧
日本人の高血圧患者さんの約90%を占める最も多いタイプです。
二次性高血圧
腎臓やホルモンの病気、睡眠時無呼吸症候群、薬剤など、原因となる病気があって起こる高血圧です。高血圧全体の約5~10%を占めます。
【高血圧の原因】
本態性高血圧
特定の病気が原因ではなく、生活習慣や体質、遺伝などが重なって起こる高血圧です。遺伝的素因と環境因子(生活習慣など)が複雑に絡み合って発症すると考えられています。塩分の摂り過ぎ・肥満・運動不足・ストレス・飲酒・喫煙・加齢の危険因子が積み重なることで、血圧が持続的に高い状態となり、高血圧の発症や悪化につながります。
二次性高血圧
特定の疾患の症状として現れる二次性の高血圧です。二次性高血圧は原因の疾患の治療により改善することがあります。二次性高血圧を発症する主な疾患は、・腎臓病・原発性アルドテロン症・睡眠時無呼吸症候群・甲状腺疾患・副腎疾患などがあります。
若い方の高血圧や急激に悪化した高血圧では、病気が隠れている可能性があるため、原因疾患の精査が必要になります。
【合併症】
高血圧が続くと全身の血管にダメージが蓄積し、次のような病気を引き起こす可能性があります。
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心不全
- 慢性腎臓病(CKD)
- 大動脈瘤
- 大動脈解離
- 動脈硬化の進行
収縮期血圧を10mmHg下げるだけで、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や心臓疾患の発症リスクが20%減少することがわかっています。
これらの病気を予防するためにも、早期発見・早期治療が重要です。
【検査】
当院では以下の検査を行なっています。
- 血圧測定
- 血液検査(血糖、脂質異常、腎機能など)
- 尿検査(尿蛋白、尿潜血)
- 心電図検査
- 心エコー検査
- 血圧脈波検査(脈の硬さ(動脈硬化)や血管の詰まり具合を調べる検査。「血管年齢」の目安としても活用されます)
- 必要に応じて睡眠時無呼吸症候群の検査
高血圧による臓器障害の有無や、原因となる病気が隠れていないかも含めて確認します。
*ご家庭での血圧測定が大切です
〈家庭血圧の測り方〉

計測時間
- 朝: 起床後1時間以内・排尿後・朝食前・服薬前
- 夜:就寝前(入浴・食後30分以上あける) に測定します

方法
- 座位1~2分安静後 ・リラックス

記録
- 原則2回測定、血圧手帳などに記録
【治療】
本態性高血圧
高血圧治療の基本は生活習慣の見直しです。生活習慣の改善だけでは改善しない場合、薬物療法で治療にあたります。
〈生活習慣の改善〉
生活習慣の改善を基本に治療を提案させていただきます。塩分を控え一日6g未満を目標とし、栄養バランスの取れた食事を摂る食生活の改善、日常生活に有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動を取り入れる運動療法を基本としながら、禁煙、節酒、十分な睡眠やストレス管理を行い、血圧コントロールの改善を目指します。
〈薬物療法〉
生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合には薬物療法を行います。
高血圧の治療薬は様々な種類があります。高血圧の原因や患者さんの状態、合併症などを総合的に評価し、適切なお薬を選択します。
二次性高血圧
原因となる疾患の治療が基本となります。
原因に応じた適切な治療を行う事で、血圧の改善が期待できます。

早期から適切な血圧管理を行い、重大な合併症の発症リスクを減らすことが大切です。
健康診断で血圧を指摘された方、血圧が気になる方、お薬の調整をご希望の方はお気軽にご相談ください。

