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健康のしおり

睡眠時無呼吸症候群

2026年09月18日

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睡眠時無呼吸症候群について

〈このようなことはありませんか〉
  • いびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まる
  • 日中呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
  • 寝ている間にむせることがある
  • 何度も目が覚める(トイレに起きる)
  • 寝汗をかく
  • 起床時に口が渇いている
  • 頭が痛い、ズキズキする
  • 熟睡感がない
  • すっきり起きられない
  • 身体が重いと感じる
  • 強い眠気がある
  • だるさ、倦怠感がある
  • 集中力が続かない
  • いつも疲労感がある

【睡眠時無呼吸症候群とは】
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、寝ている間に一時的に呼吸が止まる疾患です。睡眠中、平均して1時間に5回以上起こり、それぞれ呼吸停止が10秒以上認められる場合には、この疾患の可能性があります。
代表的な症状は“いびき”で、眠りが浅くなるため、日中に強い眠気や倦怠感を生じることがあります。放置すると、血管・心臓・脳に大きな負担がかかり、高血圧症や狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを合併することもあります。できるだけ早く診断し、治療をはじめることが大切です。

【睡眠時無呼吸症候群の種類】
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
睡眠時無呼吸症候群の大部分(約9割)を占め、気道が狭くなることや、閉塞することで起こります。いびきを伴うことが多い。
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
脳から呼吸の指令がうまく出なくなることで起こり、心不全や脳疾患などと関連することがある。
  • 混合型睡眠時無呼吸症候群
閉塞性と中枢性の両方の特徴を持つ。


【原因】
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
鼻からのどにかけての空気の通り道(気道)が狭くなることで起こります。狭くなった気道を空気が通る際に“いびき”が生じます。
気道が狭くなる原因としては、肥満による首や喉周囲への脂肪蓄積、小さな顎(小顎症)、扁桃肥大、舌の付け根(舌根)・のどの奥の突起(口蓋垂)・上顎の奥の柔らかい部分(軟口蓋)による狭窄、鼻閉など、解剖学的な要因があります。
また、加齢や睡眠時における呼吸を調節する機能の低下といった機能的な要因も関与しています。
睡眠時無呼吸症候群は、男性では30~60歳代に多くみられます。女性では閉経以降に増加し、女性ホルモンバランスの変化が発症に関与すると考えられています。


【症状】
  • 就寝時:ひどいいびき、呼吸が止まる・むせる、息苦しさを感じる、寝相が悪い、寝汗をよくかく
  • 起床時:頭が痛い、口腔内の乾燥、いくら寝ても疲れがとれない、熟睡感がない、体が重く感じる 
  • 日中:強い眠気、だるさ・倦怠感、集中力の低下、記憶力の低下、いつも疲れている、居眠りで支障をきたす(自動車の運転で事故を起こしそうになるなど)

【合併症】
高血圧
閉塞性睡眠時無呼吸の患者さんの半数に高血圧が認められ、また薬物治療に抵抗性のある高血圧症に閉塞性が隠れている可能性も指摘されています。

心不全
心臓に負担をかけるため、心機能の低下につながる可能性があります。また、心不全患者さんに合併しやすく、症状の悪化や死亡リスクの上昇に関連することが分かっています。

脳卒中
脳卒中の発症リスクが高まるとされています。とくに50歳以上では、脳卒中および死亡リスクが閉塞性でない方の約2倍になると指摘されています。

不整脈
無呼吸の増加や低酸素血症の悪化に伴い、不整脈が半数の方に認められます。

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
冠動脈疾患のリスクが約2倍になるといわれています。

【検査】
検査はご自宅でできる簡易検査と、専門の医療機関で行う精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG検査)があります。檜垣医院では手のひらサイズの小さな機械を自宅に持ち帰っていただきご自身でご負担なく実施できる簡易検査を行っています。就寝時に指先や鼻下にセンサーを装着していただき、睡眠中の呼吸などを調べます。
簡易検査は睡眠時無呼吸症候群の早期発見に有効です。簡易検査で治療が必要な睡眠時無呼吸症候群が認められた場合は、治療を開始します。
また、簡易検査では病状の把握が不十分な場合には、専門の医療機関へご紹介し、精密検査をご案内します。

【治療】
治療には対症療法と根治療法があり、症状の程度や原因に応じて選択します。代表的な対症療法には、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)とマウスピース療法があります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群
CPAP(シーパップ)療法
中等度から重症度に有効な治療法です。睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を開存させて治療します。睡眠中の無呼吸・いびきが減少し、眠気の改善や血圧を下げる効果も期待できます。

マウスピース療法
軽症度に適した治療法です。睡眠時にマウスピース(スリープスプリント)を装着し、下あごを前方に出すように固定することで、上気道を広く保ち、無呼吸やいびきの発生を防ぎます。

根治療法
原因が肥満の場合は減量が根治療法であり、対症療法を組み合わせて進めます。あごの小ささや扁桃肥大などが原因の場合は、手術が根治療法となります。

檜垣医院では、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療はもちろん、脳卒中、心筋梗塞、心不全などの重大な合併症予防を重視した診療を行っています。
早期から適切な管理を行い、合併症の発症リスクを減らすことが大切です。気になることや症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群が気になる方、検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。


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