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健康のしおり

高尿酸血症(痛風)

2026年09月18日

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高尿酸血症(痛風)について

〈このようなことはありませんか〉
  • 健康診断で「尿酸値が高い」と言われた
  • 痛風発作を起こしたことがある
  • お酒(特にビールや日本酒)をよく飲む
  • 肉類や内臓肉、魚卵をよく食べる
  • 肥満やメタボリックシンドロームを指摘されている
  • 腎機能の低下を指摘されたことがある
  • 家族に痛風や高尿酸血症の方がいる
上記の項目に該当される方は高尿酸血症の可能性があります。
高尿酸血症は自覚症状を感じにくいため、早期発見が難しいこともありますが上記の項目に心あたりのある方はご相談ください。

【高尿酸血症とは】
血液中の尿酸が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。
尿酸が高いだけでは、自覚症状はありませんが、進行していくと、尿酸が結晶となって関節や足の親指の付け根、耳たぶなどにたまり、炎症を起こして激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こします。
また、尿酸の結晶が腎臓にできると腎結石となり、背中や脇腹に痛みを生じることがあります。さらに、結石が尿管へ移動すると、激しい痛み(尿管結石発作)を起こすことがあります。
さらに、自覚症状がない場合でも、高尿酸の状態が長く続くと、脳卒中や心臓の病気などのリスクが高まることが知られています。
高尿酸血症や痛風、尿路結石は、男性に圧倒的に多い病気です。女性は女性ホルモンによって尿酸値がコントロールされるため、男性に比べれば少ないですが、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後はやや増加します。

【高尿酸血症の主な種類】
高尿酸血症は、尿酸が高くなる原因によって大きく3つに分類されます。

  • 尿酸排泄低下型(最も多い)
腎臓からの尿酸排泄が低下することで尿酸値が上昇するタイプです。
日本人で最も多く約60%を占め、 腎機能低下や 肥満 、高血圧 、メタボリックシンドローム などが関与します。

  • 尿酸産生過剰型
「プリン体の過剰接種」「過度の飲酒 」「激しい運動 」「血液疾患」「悪性腫瘍」「細胞破壊の亢進」などにより体内で、尿酸が過剰に作られることで尿酸値が上昇するタイプです。日本人では比較的少なく、約10%程度とされています。

  • 混合型
尿酸の産生増加と排泄低下の両方が関与するタイプです。
肥満 やメタボリックシンドローム 、インスリン抵抗性との関連が強く、近年増加しています。

【原因】
  • 尿酸排泄低下型(最も多い:約60%)
腎臓から尿酸が十分に排泄されない。加齢、慢性腎臓病、高血圧、脱水、肥満などが原因となります。

  • 尿酸産生過剰型(約10%)
尿酸が過剰に作られる。プリン体の多い食事、過度の飲酒、激しい運動、悪性腫瘍、血液疾患などが原因となります。

混合型(約30%)
尿酸産生増加と排泄低下の両方が関与しています。肥満やメタボリックシンドロームなどが発症に関与します。

【合併症】
高尿酸血症は、放置するとさまざまな病気を引き起こす可能性があります。

痛風
尿酸が結晶になると関節や足の親指の付け根、耳たぶなどにたまります。その結晶が炎症を引き起こし、激しい痛みを伴う発作が起こる病気が痛風です。
「風があたるだけでも痛い」と表現され、痛風発作は数日間続きます。痛風発作は夜中から明け方にかけて、また夏季に起こりやすいといわれています。

尿路結石
尿の通る経路(腎臓や尿管、膀胱、尿道)を尿路といい、ここで尿酸が結晶化して結石ができることを尿路結石と呼んでいます。結石が尿管へ移動すると、尿の流れが妨げられ、背中から脇腹、腰にかけて激しい痛みが生じたり、血尿が出たりすることがあります。

慢性腎臓病
少しずつ腎機能が低下していく病気で、初期にほとんど自覚症状がありません。
高尿酸結晶では尿酸が腎臓に悪影響を与え、慢性腎臓病の発症や進行に関与すると考えられています。

メタボリックシンドローム
内臓脂肪が過剰に蓄積された「内臓脂肪型肥満」に加え、高血圧・高血糖・脂質異常などの生活習慣病リスクが重なった状態です。そのため、心臓病や脳卒中などの発症リスクが高まることが知られています。特に、内臓脂肪型肥満に、高尿酸血症を伴う場合は、高尿酸血症の治療が勧められています。

狭心症や心筋梗塞
高尿酸血症は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスク因子としても知られています。高尿酸血症は、肥満や高血圧、高血糖、脂質代謝異常症を合併していることが多く、動脈硬化を招くためです。

【検査】
高尿酸血症は、血液中の尿酸値を測定することで診断します。
しかし、尿酸値だけでなく、腎機能や生活習慣病の有無、合併症の評価も重要です。
  • 血液検査(尿酸値(UA) 、腎機能(クレアチニン、eGFR) 、血糖値・HbA1c 
脂質(LDLコレステロール、中性脂肪など) 、肝機能検査
  • 腹部超音波検査

【治療】
〈生活習慣の改善〉
食事では、肉や魚介類などのプリン体を多く含む食品は食べ過ぎに注意しましょう。また、水やお茶などの水分も意識的に摂取するようにします。
過度な低糖質ダイエットは避け、栄養バランスの良い食事をすることを心掛けましょう。激しい運動は尿酸値を上昇させる可能性があります。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が良いでしょう。

〈薬物療法〉
通常、薬物療法は、生活習慣の改善で尿酸値が下がらなかった場合に行いますが、以下のような場合は、生活改善と同時に薬物療法を行います。
  • 痛風発作の既往歴がある
  • 尿酸値が9mg/dl超である
尿酸値が8mg/dl前後でも、高血圧や腎障害、糖尿病などの合併症がある場合には薬物療法を検討します。
痛風発作経験のある場合は、6mg/dl以下を目標にします。高尿酸血症は非常に治りにくい疾患です。薬の服用中止2週間程度で尿酸値は元に戻り、長期間放置すれば合併症が起こる可能性があります。長期間、継続して服用することが大切です。

檜垣医院では、高尿酸血症の診断・治療はもちろん、脳卒中、心筋梗塞、心不全などの重大な合併症予防を重視した診療を行っています。高尿酸血症は早期から適切な管理することで、合併症の発症リスクを減らすことが大切です。
健康診断で高尿酸血症を指摘された方、痛風が気になる方はお気軽にご相談ください。


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