糖尿病
2026年09月18日
糖尿病について
〈このようなことはありませんか〉

- 健診で血糖値が高いと指摘された
- ご家族に糖尿病の方がいる
- のどがよく渇くようになった
- 尿の量や回数が増えた
- 尿が泡立ち、色がうすく、甘い匂いがする
- 手足がしびれる
- 最近、疲れやすくなった
- 食事量は変わらないのに体重が減ってきた
- 食後も空腹感が続く
- 最近、肌に痒みがある
- 傷の治りが遅くなったと感じる
- 視力のぼやけや目のかすみを感じる

上記の項目に該当される方は糖尿病の可能性があります。
糖尿病は自覚症状を感じにくいため、早期発見が難しいこともありますが上記の項目に心あたりのある方はご相談ください。
【糖尿病とは】
糖尿病とは、血液中の血糖値が慢性的に高い状態が続く病気です。
血液中の血糖は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって一定の範囲に保たれています。糖尿病はこのインスリンの分泌不足やインスリンの働きが悪くなる事で慢性的に血糖値が高くなる病気です。
糖尿病は初期には自覚症状が少なく、進行するにつれて徐々に症状が現れてきます。高血糖状態が続くと血管が傷つき、目、腎臓、神経の障害や心筋梗塞・脳卒中などの重大な合併症を引き起こします。そのため、自覚症状の有無に関わらず治療が必要です
【糖尿病の主な種類】
1型糖尿病
膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなるタイプで、インスリン治療が必要になります。若年者(25歳以下)に多い。
膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなるタイプで、インスリン治療が必要になります。若年者(25歳以下)に多い。
2型糖尿病
日本人の糖尿病の多くを占めるタイプで、生活習慣や体質などが関係します。食事療法・運動療法・内服薬などで治療します。
成人~中高年者に多い。最近では生活習慣の変化により若年者も増加傾向。
【原因】
1型糖尿病
膵臓のインスリンを作っている細胞(β細胞)が壊されることによってインスリンが作れなくなってしまう事が原因です。その原因は正確には解明されておりませんが、遺伝因子やウイルス感染症が引き金となり、何らかの免疫異常つまり「自己抗体」が関わっていると考えられています。
2型糖尿病
主な原因は生活習慣に関連しています。
食事や運動などの生活習慣の乱れ、それによる肥満、過度のストレス、遺伝的要因、加齢などによって、血糖を低下させるホルモンであるインスリンの分泌不足や、インスリンの働きが悪くなることで発症します。食べ過ぎや偏った食生活・運動不足・肥満・強いストレス・睡眠不足などの要素が積み重なることで、インスリンの働きが悪化し、血糖値が持続的に高い状態となり、糖尿病の発症や悪化につながります。
【合併症】
高血糖状態が血管を傷つけ、身体中の様々な臓器に影響を及ぼします。特に毛細血管が集中する臓器である目・腎臓・神経に影響が現れやすく、「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」といった三大合併症を引き起こします。さらに動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった命にかかわる病気のリスクも高めます。
これらの合併症は糖尿病と診断されたときから進行し、5~10年くらいで出現すると考えられています。
〈糖尿病の合併症〉
- 糖尿病網膜症(視力低下・失明)
- 糖尿病腎症(腎機能低下・透析)
- 糖尿病神経障害(しびれ・感覚低下)
- 心筋梗塞・脳梗塞
- 足潰瘍・足壊疽
早期から血糖コントロールを行うことで、これらの合併症は予防することができます。
合併症を併発させないよう、しっかりと糖尿病の治療を受けて適切な血糖コントロールを行うことが必要です。
【糖尿病の検査】
- 当院では以下の検査を行っています。
- 血液検査(血糖値、HbA1c(過去1~2か月の平均血糖)、腎機能、脂質異常など)
- 尿検査(尿糖・尿蛋白)
- 腹部超音波検査(脂肪肝などの評価)
- 頸動脈超音波検査(首の動脈(頸動脈)の状態を超音波で観察し、動脈硬化の進行具合を調べる検査)
- 血圧脈波検査(脈の硬さ(動脈硬化)や血管の詰まり具合を調べる検査。「血管年齢」の目安としても活用されます)
【治療】
1型糖尿病
インスリンの補充が治療の基本となります。その他自己血糖測定、食事運動の生活習慣改善を組み合わせて血糖値を安定させながら、低血糖を防ぐための治療となります。
2型糖尿病
〈生活習慣の改善〉
生活習慣の改善を基本に治療を提案させていただきます。食べ過ぎ、飲み過ぎを控え栄養バランスの取れた食事を摂る食生活の改善、日常生活に有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動を取り入れる運動療法を基本としながら、禁煙、節酒、十分な睡眠やストレス管理を行い、血糖コントロールの改善を目指します。
〈薬物療法〉
食事や運動だけでは血糖値がコントロールできない場合、経口薬やインスリン注射で治療にあたります。内服薬には多くの種類があり、血糖コントールの状態、体形や合併症の程度や既往歴などそれぞれの患者さんの状況にあわせた治療をご提案します。
インスリンが必要な際は、膵臓の機能を評価し、その方に必要なインスリン量と種類を見極めます。
糖尿病治療において、「GLP-1(ジーエルピーワン)受容体作動薬」という内服・注射製剤は血糖値を下げるホルモンである「インクレチン」の働きを利用した糖尿病治療薬です。血糖値が高いときにインスリン分泌を促し、血糖コントロールを改善します。
また、胃の動きをゆるやかにして食欲を抑える作用もあり、体重管理にも役立つことがあります。
2型糖尿病は、生活習慣を改善することで予防や管理が可能です。早期発見と適切な治療が大切です。健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

